危険なアポは延期しよう!悪天候でも訪問する食品会社の社長が損する理由


台風や大雪など、明らかに天候が悪い日に無理をして商談のアポイントに向かおうとしていませんか?
「せっかくのアポイントだから」「バイヤーに悪いから」そんな思いから、危険な状況でも無理をしてしまう気持ちは
よくわかります。でも、その行動は本当に会社のためになるのでしょうか。
実は、無理に訪問しても良い結果にはつながりにくいのです。

無理をして訪問しても好印象にはならない

台風や大雪など、明らかに悪天候だとわかっている日に無理に訪問しても、バイヤーが「よく来てくれた」と
喜んでくれることはほとんどありません。それどころか「なぜこんな日に?」とかえって心配させてしまったり、
「自己管理ができていないのでは」と不信感を与えてしまうことも考えられます。
バイヤーも悪天候の日は、交通機関の乱れを気にしたり、自宅のことが心配になったりと心穏やかではありません。
そんな状況で商談に臨んでも、お互いに集中できず、良い商談結果を得ることは難しいでしょう。

事故は社長だけでなく社員もバイヤーも困らせる

万が一、悪天候の中で移動中に交通事故を起こしてしまったらどうなるでしょうか。
怪我をしてしまえば、社長の会社の業務は止まります。それは社長であるあなただけでなく、
社員のみなさんや家族の方々も困らせることになります。
商談相手であるバイヤーさんにも大きな迷惑をかけることになります。商談が中止になるのはもちろん、
御社の信用問題にも発展しかねません。食品を扱う会社として「安全」はなによりも重要です。
その会社の社長が自身の安全すらおろそかにするようでは、会社の信用を失ってしまいます。

アポイントの延期は決してマイナスではない

「延期の連絡をしたらバイヤーに嫌われてしまうのではないか」そんな不安を抱くかもしれません。
でも、心配はいりません。ほとんどのバイヤーは、悪天候による延期を快く受け入れてくれます。
むしろ、あなたの身を案じてくれたり、「延期して正解ですよ」と言ってくれることがほとんどです。
延期によって商談のチャンスがなくなることはありません。
安全を第一に考えて連絡をしてくれるあなたの姿勢に誠実さを感じ、より信頼関係が深まることすらあります。

延期を受け入れてくれないバイヤーとは

悪天候による延期を頑なに拒否するバイヤーさんがいたとします。「どうしても今日じゃなきゃダメだ」
「この程度の雨で延期なんて」そんな反応をされたら、どう感じるでしょうか。
そんなバイヤーとは、今後も良好な関係を築いていくのは難しいかもしれません。
本当に御社や社長のことを大切に思ってくれているバイヤーなら、決して無理はさせません。
お互いを尊重し合える関係でなければ、長い付き合いはできません。今回の件で、本当に信頼できるバイヤーを
見極める良い機会だと捉えることもできるのです。

商談の成功は準備とタイミングが大切

商談の成功は、良い商品や熱意だけでなく、適切な準備とタイミングも重要です。悪天候の中で無理して訪問するよりも、
万全の体調で、安全に移動できる日に改めて商談に臨んだ方が圧倒的に良い結果につながります。延期することで、
もう一度商談の内容を見直す時間ができます。
バイヤーのニーズを再確認したり、商品の強みを整理したりと、
より質の高い商談にすることができます。また、悪天候の間にSNSなどでバイさんの最近の動向や興味が
あることをチェックしてみるのも良い準備になります。

悪天候時のアポイント対応マニュアル

悪天候が予想される場合の具体的な対応について、いくつかポイントをまとめました。
まず、天気予報をこまめにチェックすることです。前日や当日の朝だけでなく、最新の情報を常に確認しましょう。
次に、早めの連絡です。延期を判断したら、できるだけ早くバイヤーに連絡を入れましょう。
「○○様の安全を考慮しまして」や「交通機関の乱れが予想されますので」など、延期する理由を丁寧に伝えるとより
誠意が伝わります。
代わりの日程を提案することです。「延期でお願いします」だけではなく、
「来週の〇曜日か〇曜日はいかがでしょうか」など、具体的な候補日をいくつか提示すると話がスムーズに進みます。

まとめ

商談は、社長であるあなたとバイヤーの人間関係のうえに成り立っています。悪天候時に無理をせず、
相手を思いやる気持ちは必ずバイヤーに伝わります。そして、御社の「安全」に対する意識の高さを示す
良い機会でもあります。
無理をしない勇気こそが、あなたの会社とバイヤーとの信頼関係を築き、最終的に事業の成功につながるのです。
社長と、そして御社の社員の安全を第一に考えてください。それが結果的に、あなたの会社の未来を創ります。



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