大阪万博とUSJを歩いて感じた「お客さま目線」——経営に活かすヒントとは


大阪万博とUSJを歩いてみて
お客さま目線と「届け方」を考えるきっかけに
大阪・関西万博とユニバーサル・スタジオ・ジャパンを見てきました。
どちらもほんの短い滞在でしたが、なんだか胸に残るものがありました。

今回はそのとき感じたことを、中小企業の経営という立場から、すこしだけ書いてみようと思います。

大きなテーマは、「どんなふうにお客さまに届けるか」。
ものを売る以前に、体験してもらえる場があるかどうか──そこが勝負の分かれ目になるのでは、と改めて思わされました。

万博で感じた「もったいない空気」
万博の会場はとても立派で、世界各国のパビリオンが並んでいて、見応えも十分でした。
実際に行ってみると、見たい展示は抽選や長い列、食事は予約制、
グッズを買うのにも時間がかかる。そんな状況でした。
行列がない万博、並ばない万博??あれそんなこと

せっかく訪れた人が「何も体験できなかった」と肩を落として帰る姿も少なくありませんでした。

これは、私たちが展示会に出展したり、新しいお客さまと出会う場をつくるときにも、
どこか似たことが起きていないでしょうか。

いい商品があっても、触れてもらう手前でつまずいてしまう。
知らないまま通り過ぎてしまう。
そんな場面が、実はとても多いのかもしれません。

USJに学ぶ「また来たくなる工夫」
一方、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでは、入り口をくぐった瞬間から、
ちょっとしたワクワク感がありました。
街並みが外国ような感じ(モデルはディズニーランドかな)

スタッフの表情や言葉かけ、建物の雰囲気、歩く導線にいたるまで、
あちこちに「体験のしかけ」が用意されています。

どこか急かされることもなく、自分のペースで楽しめる。
商品やサービスを「選ばせてもらっている」と感じるのです。

これって、営業の現場にもとても大切なことだと思いました。

こちらから売り込むより、相手が自分の意思で手に取ってくれるような雰囲気づくり。
そのためには、商品そのものだけでなく、見せ方や空気感にまで気を配ることが必要なんだなと感じました。

USJには「また来たい」と思わせる仕組みもたくさんありました。
季節ごとのイベントや限定グッズ、SNSに投稿したくなる演出など。
一度だけで終わらず、関係が続いていくように工夫されているのです。

うまくいかないときは、「伝え方」から見直してみる
「商品はいいはずなのに、なぜか反応が薄い」

そんなとき、つい商品の中身ばかりを見直したくなります。
でも実は、お客さまとの出会い方や伝え方に原因があることも多いのではないでしょうか。

たとえば、展示会のブースの雰囲気
商談のときの第一声
サンプルの渡し方、メールの文面

どれも地味に見えるかもしれませんが、そうした「まわりの部分」が、
お客さまの印象をつくっているのだと思います。

だからこそ、小さなことほど丁寧に。
押しつけるのではなく、自然に寄り添うように届ける。
そんな姿勢が、あとで効いてくるような気がしています。

最後に
万博もUSJも、どちらも大規模な場ではありましたが、
そこから得た学びは私たちのような小さな会社でもすぐに生かせるものでした。

商品に自信があるなら、それをどう届けるかも大事にしたい。
お客さまが心地よくその世界に入っていけるように、場づくりや声のかけ方を少しずつ工夫していきたい。

そんなふうに思った出張でした。

売る前に、感じてもらうこと。
伝えるより、伝わること。

今日からまたひとつ、意識して動いてみようと思います。


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