ウチの商品、正直どこにでもある感じで
でも新商品なんて作る余裕も資金も人もいないし、どうすればいいのか?
こうした声を社長からよく聞きます。
商品に特徴がない でも新商品を開発する余裕もない。
そんなジレンマに悩むとき 何をすべきか
今日はそのヒントをお伝えします。
差別化は商品そのものではなく、商品以外の要素でも生まれます。
差別化と聞くと 多くの社長は商品そのものを変えようとします。
新しい原料を使う。
パッケージを一新する。
まったく新しい商品を立ち上げる。
もちろんそれができれば理想です。
大手ならできても、中小では難しい。
ではどうするか
伝え方で勝負するしかありません!
たとえば どこにでもある黒ごまプリン
でもこれを90歳の社長が毎朝食べているプリンと言ったらどうでしょう。
まったく同じ商品でも印象が変わります。
元気の秘訣なんですと社長が語ればそれだけで意味が生まれる。
これは商品を変えずに価値を変える方法です。
誰に届けるかを絞ると価値が立ち上がる。
商品そのものは変わらなくても 誰に向けて届けるかを
明確にすると メッセージに芯が出ます。
たとえば 同じ昆布でも
子育て中のママ向けなら カルシウム豊富で安心。
単身高齢者向けなら やわらかくてすぐ煮える。
海外向けなら ジャパニーズスーパーフード。
全部同じ昆布でも 伝える相手が変われば言葉も変わります。
そしてその言葉の違いこそが 販路開拓の武器になります。
お金をかけずに差別化するなら この考え方が非常に重要です。
言い方をほんの少し変えるだけで売れる商品に変わるんです。
ポジショニングで勝負する
大企業は開発費や広告費で戦えますが 中小企業は違います。
戦う場所を選ぶ それがポジショニングです
和菓子屋が作った濃厚プリンよりも
80歳のおばあちゃんが一人で作る1日20個限定のプリンのほうが記憶に残ります。
これは 規模の小ささや手作り感といった一見ネガティブな要素をあえて前面に出す戦略です。
言葉を変えれば 商品に新しい意味が生まれる。
これが中小企業の現実的で効果的な戦い方です
今すぐできる実践ステップ
すぐに始められる行動を3つにまとめました
1 誰に届けたいのかを明確にする
ターゲットは年齢や性別ではなく 顔が見えるくらいリアルに設定するのがポイントです
2 その人が買いたくなる理由を考える
安心 時間の節約 贈り物になる など生活の中で役立つ視点で考えてみましょう
3 言葉でまとめてみる
ホームページ、1枚のチラシなど 伝えるためのツールをつくってみましょう
これがあれば商談や営業でも活用できます
最後に
差別化は開発や製造だけの話ではありません
むしろ中小企業が手をつけるべきは伝え方届け方のほうです。
商品を変えるのではなく意味を変える
伝え方を変えれば売れる道は開けます
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