社長必読!感情をコントロールし、会社を導く「冷静な視点」の重要性


新しい製品の開発や、工場での品質管理、そして社員とのコミュニケーションと、
多岐にわたる業務をこなす中で、感情が揺れ動く瞬間はありませんか?
人間である以上、喜怒哀楽の感情を持つのは当然のことです。

新商品の大ヒットに喜び、製造ラインでの小さなミスに怒りを感じることもあるでしょう。
会社社の舵取りをする社長だからこそ、感情に流されない「冷静な判断力」が不可欠です。
感情の波に左右されてしまうと、御社の業績や社員の士気にも大きな影響を及ぼしかねません。

今回は、社長がいかに感情をコントロールし、会社を正しい方向に導いていくべきか、
その具体的な方法についてお話しします。

なぜ社長の「感情」がビジネスの敵となるのか
感情は人の持つ大切な能力です。会社の舵取りをする社長が感情的になってしまうと、
多くの弊害が生じます。

  1. 間違った判断を招く
    怒りや焦りといった感情は、物事を客観的に見る目を曇らせます。
    冷静な分析や論理的な思考ができなくなり、その場の勢いで性急な決断を下してしまうことがあります。
    例えば、製造ラインでの些細な異物混入の報告に対し、感情的に担当者を叱責し、
    チーム全体の報告意欲を失わせてしまうかもしれません。
    また、個人的に好きな味だからという理由だけで、市場のデータや顧客の声を無視して新しいフレーバー開発に
    踏み切り、結果として大きな損失を招くことも少なくありません。
  2. 組織の雰囲気を悪化させる
    社長の感情の起伏は、社員にとって大きなストレスとなります。社長が機嫌によって態度を変えたり、
    感情的に怒鳴ったりすると、社員は委縮し、自発的な行動や意見交換が失われてしまいます。
    これは、御社全体の活気を奪い、新製品のアイデアや製造現場での改善提案といった
    イノベーションを阻害する大きな要因となります。社員は「社長の顔色を伺う」ことにエネルギーを使い、
    本来の業務であるより良い食品づくりに集中できなくなってしまうのです。
  3. 業績の不安定化を招く
    感情は、天気のように移ろいやすいものです。感情に左右される経営は、一貫性がなくなり、
    結果的に業績も不安定になります。冷静な市場分析、顧客が本当に求める味や品質、競合の動向など、
    客観的な事実に基づいて判断を下すことが、安定した経営基盤を築く上で最も重要です。
    たとえば、人気の定番商品であっても、原材料費の高騰で利益率が下がっているなら、
    感情ではなく数字に基づいて価格改定や改善策を検討すべきです。
    感情の波がそのまま会社の業績の波となってしまうようでは、持続的な成長は見込めません。

感情をコントロールするための実践的な方法
社長が感情に振り回されず、常に冷静な判断を下すためには、日々の意識と訓練が必要です。

  1. 感情を客観視する
    まず、自分が今どのような感情を抱いているのかを認識することが第一歩です。
    社員が製造過程でミスをして怒りを感じた時、「ああ、自分は今怒っているな」と心の声を聞いてみてください。
    その感情を即座に行動に移すのではなく、一度立ち止まって、なぜその感情が湧いてきたのかを冷静に分析します。
    この「感情の客観視」が、冷静さを保つための土台となります。
  2. 決断を急がない
    重要な決断を下す際は、感情的な衝動に任せて即決しないことが大切です。
    特に大きな問題が発生した時には、一度時間を置いて、冷静になる時間を取りましょう。
    新しい設備投資の判断や、原材料の仕入れ先の変更など、御社の未来を左右する決断は、
    一晩寝かせてから改めて考える、信頼できる第三者に相談してみるなど、
    多角的な視点を取り入れることで、より良い判断に繋がります。
  3. 健全な心身を保つ
    感情のコントロールは、心身の健康と密接に関係しています。
    睡眠不足や過度なストレスは、感情を不安定にさせます。日々の運動、十分な睡眠、
    美味しいものを味わう時間を持つなど、自分自身の心と体をケアする時間を大切にしてください。
    社長が心身ともに満たされていることは、会社全体に良い影響を与えます。
  4. 情報を多角的に集める
    感情的な判断を避けるためには、客観的な事実に基づいた思考を習慣づけることが重要です。
    そのためには、一つの情報源に頼るのではなく、様々な角度から情報を集める努力をしてください。
    社内の売上データや製造コスト、顧客からのアンケート結果など、幅広い情報を収集し、
    総合的に判断することで、感情に流されない確固たる決断を下すことができます。
    まるで完璧なレシピを考案するように、様々なデータを「材料」として集め、
    論理的に「調理」することが成功の鍵です。

冷静さは「冷たさ」ではなく「強さ」
「冷静になる」と聞くと、人情味がなくなり冷たい社長だと思われそうで心配になるかもしれません。
会社経営における冷静さは、決して「冷たさ」ではありません。
それは、社員や会社、そして顧客の未来を真剣に考え抜いた上での「強さ」なのです。

たとえば、長年愛されてきた商品でも、採算が取れなくなってしまった場合、感情的に継続を望むのではなく、
冷静に製造中止の判断を下す勇気。これは一見冷たい決断に見えますが、会社の存続と社員全員の生活を守るための、
最も強い愛情の表れです。松下幸之助は、常に冷静な視点で事業を拡大していきました。
感情を抑え、客観的に物事を見る姿勢こそが、一流の社長の証です。

まとめ
社員の成長と会社の未来のためには、感情に流されず、常に冷静でいることが求められます。
喜怒哀楽は人間らしい感情ですが、それをコントロールして会社の舵取りをすることが、社長としての真の務めです。

感情を客観視し、決断を急がず、健全な心身を保つ。そして、多角的な情報に基づいて冷静に判断する。
この姿勢が、御社の持続的な成長を支える柱となることでしょう。


●顧問契約をご検討中の企業さまへ
御社の商品に合った販路開拓戦略をご提案し、首都圏を中心に
百貨店・高級スーパーなどのバイヤーへ営業活動を行います。

●セミナーを企画中の支援機関・団体さまへ
展示会営業や販路づくりをテーマに、全国各地で講演・研修実績があります。
実践的な事例を交えながらお話しいたします。

●メディア・取材ご担当者さまへ
中小食品メーカーの営業現場を、豊富な具体事例とともにご紹介できます。
専門的な解説や取材対応もお気軽にご相談ください。

▶ ご相談・お問い合わせはこちら

●社長が読むべき販路開拓PDF教材の販売
いまなら無料ZOOM相談30分サービス。
詳細は下記ページからご覧いただけます。
➡ 食品会社の販路開拓PDFシリーズはこちら