AIで変わる営業の進め方 展示会フォローと販路拡大に活かす実践法


食品会社の営業は、いま大きく変わり始めています。
展示会での名刺交換、フォロー、メール送信、資料づくり――
これらの作業の多くが、AIを使えば短時間で終わる時代になりました。

「営業にAIなんて関係ない」と思っていた社長ほど、
一度使うと“手放せなくなる”と言います。
AIを正しく使えば、営業のスピードも、成果も変わります。

【1】展示会後のフォローをAIが支える

展示会が終わると、数十枚の名刺が机の上に残ります。
ここからのフォローが営業の本番です。
ただ、社長や営業担当者が手動でメールを書くと、時間がかかります。

AIを使えば、このフォローを一括で下書きできます。
ChatGPTなどに次のように入力するだけです。

「食品展示会で名刺交換したバイヤーに、試食の感想を聞く丁寧なメール文を作ってください」

すると、5秒で自然な文章が出てきます。
後は自社名と商品名を入れるだけ。
1通5分かかっていたメールが、10通でも10分で終わります。

営業の仕事はスピードです。
フォローが早いほど、商談率が上がります。
AIは“手抜き”ではなく、“スピードを上げる道具”なのです。

【2】バイヤー対応メモを自動でまとめる

展示会では多くの来場者と話します。
名刺交換のときに、メモを取る時間がない。
帰ってから思い出そうとしても、記憶があいまいになる。
そんな経験をしている社長も多いでしょう。

最近はスマホで音声メモを残し、それをAIに要約させる方法が使えます。
「○○百貨店の担当者は、ギフト用商品の小ロット対応を希望」と話すだけで、
自動的にテキスト化・整理されます。

要約AIを使えば、次の商談に必要な情報がすぐ見つかります。
人の記憶ではなく、AIの記録で営業を組み立てる。
これが今の営業の新しい形です。

【3】営業資料づくりもAIで早くなる

展示会や商談で使う資料を作るのも時間がかかります。
商品の強み、取引条件、過去の事例。
パワーポイントを開いてから、どう書こうか迷う時間が長い。

AIはこの部分でも力を発揮します。
「ギフト向けの食品会社が展示会で配る営業資料の構成案を作ってください」
と入力すると、見出しや順番を自動で提案してくれます。

骨組みができた状態から書き足せば、完成までの時間は半分になります。
さらに、WordPressの記事やメルマガの下書きにも応用できます。
文章を整えるAIは、もはや社外秘書のような存在です。

【4】AIを使う社長が成果を上げる理由

AIを使う社長ほど、仕事が前に進みます。
理由はシンプルです。
「考える時間」と「形にする時間」が分かれるからです。

営業で成果を上げる人は、考えることに時間を使い、
資料作成や文章整理の時間を減らしています。
AIが下書きを作り、社長が最後の言葉を添える。
この分業ができている会社ほど、結果が出ています。

逆に「AIは苦手」「自分でやる」という社長ほど、
細かい作業に時間を取られ、商談の質が落ちていきます。
AIを使う社長と使わない社長の差は、半年で大きく開きます。

【5】使うときの注意点

AIは便利ですが、全てを任せると危険です。
文章のトーンや語彙が自社らしくない場合があります。
AIが出した文案をそのまま送るのではなく、
「最後の3行だけ自分の言葉に変える」くらいがちょうどいい。

もう一つの注意点は、機密情報を入力しないこと。
取引先名や未公開の見積金額は書かないようにする。
守るルールさえ徹底すれば、AIは確実に味方になります。

【6】AIは営業を冷たくするのではなく、温かくする

AIを使うと、営業が機械的になると誤解されがちです。
実際はその逆です。
AIが事務作業を減らすことで、社長は“人と話す時間”を増やせます。

展示会で名刺交換をしたあとにすぐフォローができる。
メールに少し余裕があるから、相手の名前を正確に書ける。
スピードと丁寧さを両立できるのが、AIの最大の効果です。

営業を効率化するというより、
「相手に気持ちを届けるための余裕をつくる道具」――それがAIです。

【7】今から始めるなら何をすればいいか

もしAIを使ったことがないなら、
まずは1日10分だけ、AIで文章を作る練習から始めてください。
展示会フォローのメール、取引先への報告書、社内連絡文。
どれでも構いません。

AIを使い慣れると、発想の幅が広がります。
営業企画のアイデア出し、商談トークの整理、
次の展示会テーマの検討など、応用範囲は無限です。

大切なのは、完璧を目指さないこと。
最初から上手に使おうとせず、「試してみる」感覚で始めることです。
一度使えば、もう後戻りできないほど便利さを実感します。

【8】まとめ

食品会社の営業は、これから確実に変わっていきます。
展示会、商談会、オンライン商談、どの場面でもAIが活躍します。
AIが社長の代わりをするのではなく、社長の仕事を軽くしてくれます。

社長がAIを使いこなす時代。
準備、フォロー、資料づくり――これらをAIに任せる会社が伸びていきます。
AIを敵ではなく味方にすること。
それが、これからの営業の新しい常識です。


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