食品会社の社長の皆さんへ 会社の愚痴は生産性を上げる?


「社員のやる気が見えない」「売上が伸び悩んでいる」「新しい商品がヒットしない」 食品会社の社長の皆さんは、
日々様々なプレッシャーや悩みを抱えているのではないでしょうか。
多くの社長が「愚痴を言うのは良くないこと」と思いがちですが、実は愚痴は、
会社を成長させるための大切なプロセスなのです。

特に責任の重い社長という立場では、誰にも弱音を吐けずに、一人で悩みを抱え込んでしまいがちです。
無理にポジティブでいようとすると、かえってストレスが溜まり、仕事のパフォーマンスが低下する可能性があります。
それは会社の未来にとって大きなリスクです。私はこれまでの経験を通じて、
そして中村天風や松下幸之助の教えからも、心の状態が事業の成功にどれほど影響するかを深く学びました。
心を整えること、そして時には感情を適切に解放することは、事業を力強く推進していく上で不可欠な要素なのです。

なぜ、愚痴は言うべきなのか?

多くのビジネス書や自己啓発書では、愚痴を言うとネガティブな気持ちが伝染し、
周りの人にも悪影響を及ぼすと言われています。しかし、もちろん、無闇に不満をぶちまけることは避けるべきですが、
建設的な愚痴はむしろ積極的に口に出すべきだと考えています。

愚痴を言うことには、以下のような、事業を前向きに進めるためのメリットが隠されています。

1. ストレス解消になる
感情を抑えつけることは、心身ともに大きな負担となります。特に社長という立場は、日々、重大な決断を迫られます。
その判断を誤らないためにも、常に冷静でクリアな頭脳を保つ必要があります。
愚痴を言うことで、心に溜まったストレスやモヤモヤした感情が解放され、精神的な安定につながります。
これは科学的な研究でも証明されている事実です。社長の皆さんがストレスを溜め込まず、
常に最高のコンディションでいられることは、会社の未来にとって最も重要なことです。
心が健康でなければ、良いアイデアも浮かびませんし、社員を導くリーダーシップも発揮できません。

2. 課題が見えてくる
「今日の会議、全く意見が出なくて疲れたな」「この新商品の開発、本当に成功するのか?」など、
愚痴の中には、現状への不満や不安が隠されています。これは、会社が抱える潜在的な課題そのものです。
例えば、「社員が意見を出さない」という愚痴の背景には、意見を言いやすい企業文化が醸成されていない、
という構造的な問題があるかもしれません。
また、「新商品の開発がうまくいかない」という愚痴の背景には、市場調査が不十分であったり、
開発プロセスに問題があったりする可能性があります。

愚痴をきっかけに、根本的な原因を探り、解決策を考えることができます。愚痴を「不満」と捉えるのではなく、
「会社の改善点」と考えることで、生産性向上につながるヒントになります。
社長が一人で抱え込まず、信頼できる相手に愚痴を吐き出すことで、客観的な視点から問題点を分析し、
建設的な議論に発展させることができます。

愚痴との上手な付き合い方

愚痴を有効活用するためには、たった一つのルールを守ることが大切です。
それは「愚痴を言ったら、そこで終わりにする」ことです。

ここで大事なのは、「だらだらと愚痴を言い続けない」ことです。愚痴は、あくまで心のガス抜きのための手段です。
感情を吐き出し、スッキリとしたら、そこで終わりにしましょう。いつまでもネガティブな感情を引きずっていては、
せっかくの心の解放も逆効果になってしまいます。

愚痴を言いっぱなしにするのではなく、感情を吐き出した後は、気持ちを切り替えて次の行動に移る。
これができれば、愚痴は単なる不満ではなく、生産性を高めるためのツールになります。
これは、中村天風が説く「心は積極的に使う」という教えにも通じます。ネガティブな感情を認識し、
それを吐き出した後は、意識的に心をポジティブな方向に切り替えるのです。

たとえば、社員の愚痴を言った後には、「では、どうすれば社員が自律的に動くようになるだろうか?」と
具体的な解決策を考え始めます。新商品の愚痴を言った後には、「ターゲット市場を再定義してみよう」
「別の販路を試してみよう」と、次の行動へと意識を向けるのです。この一連のプロセスこそが、
事業を前進させるための重要なステップです。

愚痴を「強み」に変える

多くの人は、愚痴を言う人を「弱い人」と見なしがちです。自分の感情に正直に向き合い、それを口に出せる人こそ、
本当の意味で誠実で強い人です。

松下幸之助は「道は自分でつくるもの」と語り、中村天風は「心に不安を抱えたままでは、
良い仕事はできない」と説きました。食品会社の経営においても、自分の感情と向き合い、
時には愚痴を吐き出すことで、気持ちをリセットし、最適な判断を下すことができます。
この正直さこそが、社員からの信頼を築き、強固なリーダーシップを発揮するための基盤となります。

多くの食品会社の社長から、商品開発や販路開拓、人材育成といった様々なご相談をいただきます。
その中で、愚痴や悩みを吐き出す場として活用していただくことも多いです。
愚痴をきっかけに、新しい販路開拓のアイデアが生まれたり、商品開発の方向性が見えたりすることもあります。

例えば、ある社長は「既存の取引先から、どんどん値下げを要求されて、利益が出ない」という愚痴を口にされました。
その愚痴を深掘りしていくと、そもそも特定の販路に依存しすぎているという構造的な課題が見えてきました。
そこで、その社長と一緒に、ECサイトの立ち上げや海外市場への参入など、新たな販路を開拓する戦略を立て、
実行していきました。結果として、事業の多角化が進み、特定の取引先に依存しない、
安定した経営基盤を築くことができたのです。

愚痴は、御社が持つ潜在的な課題や成長の可能性を示すものです。それを無視するのではなく、
丁寧に読み解くことで、次なる成長のヒントが見つかります。

もし、今、一人で悩みを抱え、誰にも言えないストレスを抱えているのであれば、ぜひ一度ご相談ください。
御社の悩みや愚痴に耳を傾け、それを販路開拓や売上増加という具体的な結果につなげるお手伝いをします。
このブログ記事を読んでくださった社長の皆さんが、少しでも気持ちが楽になり、
会社をより良くするためのヒントを得ていただければ幸いです。


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