4月は多くの会社にとって新年度の始まりです。営業や製造の現場も、
新しい気持ちでスタートを切る大切なタイミングです。そんな節目に欠かせないのが、
社長から社員に向けた言葉です。規模の大小に関係なく、経営トップの言葉が持つ影響力は非常に大きく、
組織全体の方向性や士気を左右します。
なぜ新年度に社長の言葉が必要なのか
経営の方向性を共有できる
社員にとって、新年度は「今年はどこを目指すのか」を知る貴重なタイミングです。
経営計画書を読むよりも、社長自身の言葉で語られる目標や想いのほうが伝わりやすく、心に残ります。
組織の一体感が生まれる
食品業界では、製造、営業、物流など部門ごとに動きが異なります。
社長が「今年はこういう会社をつくりたい」と語ることで、部門の垣根を越えて共通のゴールを意識できます。
社員のやる気を引き出す
社長の言葉は社員にとって強い励みになります。数字や計画だけではなく「挑戦」「信頼」「安心」といった
メッセージを込めることで、社員が前向きに動き出すきっかけになります。
食品会社での具体的な取り組み方
朝礼での短いメッセージ
新年度初日の朝礼で、社長自らが全社員に声をかけることは非常に効果的です。
長いスピーチである必要はありません。
「今年は既存顧客を大切にしながら、新しい挑戦にも踏み出していこう」
「一人ひとりが安心して働ける環境をつくることを約束する」
このような数分の言葉でも十分に伝わります。
経営理念や方針を具体化して伝える
例えば「品質第一」を掲げるなら、具体的にどんな改善を目指すのかを伝えることが大切です。
「クレームゼロを目指す」「安全表示を徹底する」といった言葉にすることで、社員も実践しやすくなります。
社長自身の体験や想いを交える
食品業界は競争も激しく、販路開拓には努力が欠かせません。社長が自らの経験を語ることで、
言葉に重みが増します。たとえば「昨年は展示会で新規取引先を獲得できたが、
既存顧客の支えがあったからこそ成功できた」といったエピソードを交えれば、社員は自分の役割を再確認できます。
実例:新年度の言葉で変わった会社
ある栃木県の干物メーカーでは、社長が新年度の朝礼で「売上を伸ばすことよりも、
まず社員と家族が安心できる会社にする」と宣言しました。社員は大きな安心感を持ち、その年は離職率が下がり、
逆に売上も安定しました。
また、東北の水産総菜会社では、社長が「既存顧客を大切にすることを今年の最優先にする」と語りました。
その方針が社内に浸透し、営業の無駄が減り、結果として新規開拓にもつながりました。
こうした例からもわかるように、社長の言葉は単なる挨拶ではなく、会社全体の行動指針になります。
社長の言葉をより効果的にする工夫
- 具体性を持たせる
「頑張ろう」だけではなく、「顧客満足度を高めるために、月1回のフィードバックを取り入れる」と具体化する。 - 数字を示す
「売上を増やす」ではなく、「前年対比110%を目指す」と言えば、社員が目標を共有できます。 - 感謝を伝える
「昨年一年間、厳しい状況の中で努力してくれてありがとう」という一言で、社員の受け取り方は大きく変わります。 - 短くても力強い言葉にする
だらだらと長いスピーチよりも、簡潔で明確なメッセージのほうが印象に残ります。
まとめ
新年度のスタートをどう迎えるかは、食品会社にとって大きな意味を持ちます。
社長の言葉は単なる挨拶ではなく、社員のモチベーションを高め、組織をひとつにまとめる力があります。
経営資源が限られる中小企業だからこそ、トップの言葉が組織の軸となります。
今年のスタートは、社長の言葉で会社を一つにまとめ、食品会社の未来を切り拓いていきましょう。
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