岩手発!「おいしい!」が直接伝わる催事で、笑顔を取り戻した水産加工会社の事例

インターネットで何でも買える時代だけど、やっぱり「顔を見て話す」っていいです。
特に食べ物は、作り手の想いや温かさが伝わると、もっとおいしく感じませんか?

でも、もし「催事って言っても、東京みたいな大きな場所でやるのは、正直自信がないな…」と、
少し不安に感じている社長さんがいらっしゃったら、どうぞご安心ください。

今回は、そんなお気持ちに寄り添いながら、岩手県のある水産加工会社が
インターネットでの販売ではなく、お客様と直接触れ合える催事という場所で、
もう一度たくさんの笑顔を取り戻した、心温まるお話をお届けします。

きっと、御社の販路開拓にも、優しいヒントが見つかるはずです。

  • こんな社長さんにおすすめです
    • お客様と直接お話しするのが大好き!という社長さん
    • 商品のこだわりや背景にある物語を、しっかり伝えたい社長さん
    • 「うちの商品の魅力って、どうしたらもっと伝わるんだろう?」とお悩みの社長さん
    • 催事って大変そうだけど、ちょっと興味があるな、という社長さん

1. 大変な時を乗り越えるために選んだ「直接会う」という道

岩手県は、美しい海に恵まれた場所です。でも、あの日、東日本大震災で、
たくさんの水産加工会社さんが大きな被害を受けました。そして、ようやく復興の兆しが見えてきたところに、
今度はコロナ禍が押し寄せ、観光客も減ってしまい、物産展なども中止になる日々が続きました。

そんな苦しい状況の中で、この会社さんが「もう一度頑張ろう!」と選んだのが、お客様と直接会う催事の場だったんです。
なぜこの道を選んだのでしょうか?

それはきっと、こんな想いがあったからでしょう。

  • 「うちの海の幸の本当のおいしさを、五感で感じてほしい!」
  • 「商品に込められた私たちの熱い想いを、直接お話しして伝えたい!」
  • 「試食してもらうことで、『こんなにおいしいんだ!』って感動してもらいたい!」
  • お客様の「おいしい!」という生の声を聞いて、次の商品づくりに活かしたい。
  • 同じ地域の生産者さんと手を取り合って、一緒に岩手を盛り上げたい
  • 無理に遠くへ行かなくても、まずは地元の熱心なファンを増やしたい!
  • 身近な場所で小さな成功を積み重ねて、少しずつ自信をつけたい。
  • 地元の活性化にも貢献しながら、販路を広げていきたい。

この会社さんも、最初から東京などの大都市での展開を目指していたわけではありません。
まずは、地元岩手県内のイベントや、近隣の物産展など、自分たちの手が届く範囲から丁寧に
お客様との関係を築いていきました。その成功体験が、やがて次のステップへの大きな自信に繋がっていったのです。

2. 「また来たい!」と思わせる、心に残る催事のヒケツ3つ

では、この会社さんが実際にどんな工夫をして、お客様の心を掴んだのか、3つのポイントに分けてご紹介します。

  1. 「ここにしかない」特別な体験をプレゼント
    • 限定品や実演販売: 催事だけでしか買えない特別な商品を用意したり、
      その場でおいしそうに調理する様子を見せたり、香ばしい香りを漂わせたり。
      「わぁ、おいしそう!」「食べてみたい!」とお客様のワクワク感を高めます。
    • 試食は心を込めて: ただ味見してもらうだけでなく、商品へのこだわりや食べ方をひと言添えるだけで、
      お客様の心に残る特別な体験になります。
    • ブースも物語を語る: 美しい三陸の海や漁師町の温かさを感じさせるようなブースづくりで、
      まるで現地にいるかのような雰囲気をお客様に味わっていただきます。
  2. 「あなたに会いに来たよ!」とお客様が言いたくなる接客術
    • 熱い想いを言葉に: 商品の原材料へのこだわり、製造工程の苦労、震災からの復興への想いなど、
      作り手のストーリーを熱く語る
    • 心を通わせる会話: お客様の質問に丁寧に答えるだけでなく、お客様の反応からニーズを引き出し、
      おすすめ商品を提案。世間話からファンを増やします。
    • 「中の人」の顔を見せる: 社長さんや社員さんが直接店頭に立つことで、
      「ああ、この人が作ってるんだ」という安心感や信頼感が生まれて、お客様は安心して商品を選んでくれます。
  3. 「ずっと応援したい!」そんなファンを増やす工夫
    • リピーター施策: 次回催事のお知らせをしたり、お得なクーポンをプレゼントしたり、
      SNSでつながってもらったり。お客様が「また行きたい!」と思えるようなきっかけを作ります。
    • 顧客データの収集: どんなお客様が、どんな商品に興味を持ってくれたのか、
      その場で感じたことを記録しておけば、次の商品開発や催事の準備に役立てられます。
    • メディア連携: 催事での賑わいがニュースになったり、SNSで話題になったりすることで、
      会社の名前が広まり、地域の活性化にも貢献できます。

大切なのは、最初から大きな成功を追い求めることではありません。

  • 地元の道の駅や、地域の小さなイベント
  • 百貨店の地方物産展(まずはお声がかかりやすい地方開催から)
  • 取引のある地方スーパーでの店頭販売イベント

比較的小さな規模からスタートし、そこで得たお客様の反応やノウハウを次に活かしていくことです。
この岩手の会社も、そうやって一歩ずつ階段を上っていきました。
無理なく、着実に、ファンを増やしていけるのが催事の魅力です。

3. 催事から広がった、新しい可能性

催事を通じて、この会社さんには思わぬ嬉しい変化も訪れました。

  • 催事で出会った百貨店さんやレストランさんから、「ぜひうちのお店でも扱いたい!」と声をかけられ、
    新しい取引先が増えたそうです。
  • お客様の「こんな商品があったらいいな」という生の声を聞くことで、
    新しい商品のアイデアが生まれたり、今ある商品をさらに美味しくするヒントが見つかったりしました。
  • 「震災を乗り越えて頑張っている会社」として、テレビや雑誌で取り上げられることも増え、
    会社のブランドイメージがぐっと高まりました

あなたの会社の「愛」を伝える場所は、きっと見つかります

岩手県のこの水産加工会社のように、インターネットだけでは伝えきれない、商品の本当の魅力や、
作り手の温かい想いを、催事という「直接販売」の場で最大限に引き出すヒントが見えてきたのではないでしょうか。

「東京での催事なんて、ハードルが高すぎる…」と感じていた方も、この事例から、
まずは身近な場所で、無理なくお客様との絆を育む催事から始めてみようかな、と思っていただけたら嬉しいです。
(最初、社長に催事を話したところ、絶対うちなんか無理と断られました)

商品を売るだけでなく、お客様との心温まる絆を育む催事。
岩手県の事例のように、御社の大切な商品の魅力を最大限に引き出し、お客様の心に残る催事戦略を、
販路開拓支援の専門家が一緒に考えていけたらうれしいです。

もし「うちもこんな風にできたらいいな」と少しでも感じられたら、どうぞお気軽にご相談ください。
御社の熱い想いを、ぜひお聞かせください!

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