なぜ、御社の商品はこんなに美味しいのに売れないのだろうか?そう悩んでいませんか?
食品会社の社長であれば一度は考えることでしょう。実は、その原因は商品自体ではなく、
その提案のやり方、つまり販路開拓にあるのかもしれません。
どれほど優れた商品でも、それが消費者の目に触れ、手にとってもらえなければ売上にはつながりません。
逆に言えば、販路を正しく開拓できれば、売上は大きく伸びていきます。食品の販路開拓は、
単なる営業活動ではなく、御社の未来を左右する重要な戦略です。
この記事では、食品の販路開拓に悩む社長に向けて、売上を倍増させるための3つの戦略を具体的にお伝えします。
戦略1:新規開拓だけじゃない!既存チャネルの見直しと強化
「販路開拓」と聞くと、新しい取引先を探すことばかり考えてしまいがちです。
もちろん新規開拓は大切ですが、まずは今御社が持っている販路、つまり既存チャネルを徹底的に
見直すことから始めましょう。
例えば、スーパーや百貨店、卸売業者との取引は順調ですか?商品の陳列場所は適正でしょうか?
担当者とのコミュニケーションは密にとれていますか?既存の取引先との関係を深め、
より多くの商品を扱ってもらうことで、売上は確実に向上します。
既存チャネルの強化には、以下の3つのポイントがあります。
1.コミュニケーションの深化
取引先の担当者と定期的に情報交換を行い、市場の動向や消費者のニーズを共有しましょう。
相手の抱える課題を理解し、その解決策として御社の商品を提案することで、
信頼関係はより強固になります。単なる発注・納品の関係ではなく、共に成長するパートナーとして
協力体制を築くことが重要です。
2.売場づくりの提案
スーパーや百貨店では、売場の陳列方法やポップの効果で売上が大きく変わります。
御社から積極的に売場づくりの提案をしてみましょう。
季節に合わせた陳列方法や、商品の魅力を伝えるポップを自社で作成して提供するだけでも、
担当者の負担を減らし、御社の商品への関心を高めることができます。
3.限定商品の開発
既存の取引先向けに、その店舗やチャネルでしか買えない限定商品を開発するのも有効な戦略です。
限定性があることで、消費者の購買意欲を刺激し、取引先との関係も深まります。
取引先は他社との差別化ができ、御社は安定した売上を確保できます。
戦略2:オンライン販路の開拓と活用
近年、食品の販路開拓において、オンラインチャネルの重要性は増すばかりです。
実店舗を持たないECサイトや、SNSを活用した販売は、地理的な制約を超えて全国の消費者に
アプローチできる大きな武器となります。
御社はECサイトを持っていますか?オンラインストアの開設は、初期費用や運営の手間がかかりますが、
直接消費者に商品を販売できるため、利益率を高めることができます。直接ニーズを聞くこもできます。
また、ECサイト以外にも、以下のようなオンライン販路があります。
1.大手ECモールへの出店
楽天やAmazonなどの大手ECモールに出店することで、莫大な数のユーザーに商品をアピールできます。
モール側の集客力や決済システムを利用できるため、自社でゼロから集客する必要がありません。
2.SNSの活用
InstagramやFacebook、X(旧Twitter)などのSNSは、商品の魅力を視覚的に伝えるのに非常に効果的です。
料理動画やレシピの紹介、製造過程の舞台裏などを投稿することで、商品のストーリーを伝え、
ファンを獲得できます。
3.インフルエンサーとの協業
食品系インフルエンサーに御社の商品を紹介してもらうことで、短期間で多くの消費者にリーチできます。
彼らのフォロワーは、すでに食に関心の高い層であるため、高いコンバージョンが期待できます。
ただし、オンライン販路の開拓では、ただ開設するだけでは売れません。魅力的な写真や説明文、
そして消費者が購入しやすい導線設計が不可欠です。
戦略3:BtoB販路の拡大と多様化
食品の販路は、消費者向けのBtoCだけではありません。企業向けのBtoB販路も大きな売上の柱になり得ます。
レストランやホテル、居酒屋、給食センターなど、御社の強みを活かせる取引先を見つけ、
積極的にアプローチしていきましょう。
BtoB販路の開拓には、以下のような方法があります。
1.展示会への出展
食品業界向けの専門展示会に出展することで、多くのバイヤーと一度に商談できます。
自社商品の強みを直接アピールできる貴重な機会です。
2.業務用卸売業者との連携
業務用食材を専門に扱う卸売業者と提携することで、御社の商品を効率的に多くの飲食店や施設に供給できます。
3.異業種コラボレーション
食品会社がアパレルブランドや雑貨店とコラボレーションし、限定商品を開発する事例も増えています。
異業種の顧客層にアプローチできるため、新たな顧客獲得につながります。
これらの戦略は、御社の商品の強みやターゲットに合わせて、複合的に取り組むことが重要です。
まとめ:販路開拓は御社の未来を創る投資
食品の販路開拓は、一朝一夕で成し遂げられるものではありません。
地道な努力と戦略的なアプローチを続けることで、御社の売上は確実に向上し、事業は安定していきます。
大切なのは、受注を「待つ」のではなく、積極的に「届ける」姿勢です。御社の素晴らしい商品には、
それを待っている消費者が必ずいます。
御社の商品の魅力を最大限に引き出し、新たな販路を開拓し、
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