台風や大雨が与える影響
9月から10月は、台風や秋雨前線による大雨が多い季節です。電車が止まったり、道路が冠水したり、
思わぬ影響で商談や催事が延期になることもあります。
食品会社の社長にとっては「せっかくの販路開拓のチャンスが消えてしまうのでは?」と不安になる場面ですよね。
でも大事なのは、延期そのものを失敗だと考えないことです。むしろこういう非常時こそ、
どう動くかで信頼が深まるかどうかが決まる のです。
延期する?しない?判断の目安
商談を予定どおり行うのか、それとも延期すべきか。悩んだときの目安を整理しておきましょう。
延期した方がいい場合
- 電車や飛行機など交通機関が止まっている
- 先方から「今日は控えたい」と言われている
- 冷凍・冷蔵サンプルを持参するのに配送が止まっている
予定どおり進めた方がいい場合
- 移動手段が確保できる
- 先方が「予定どおりでお願いします」と言っている
- 大事な初回訪問やクロージングが控えている
ここで大事なのは、一方的に「延期します」と決めないことです。
社長からは「予定どおり伺うつもりですが、ご都合はいかがでしょうか」と相談ベースで伝え、
最終的には相手の意向に沿って判断しましょう。もちろん、その前提は「安全を最優先にすること」です。
延期になった時の行動ポイント
延期が決まった時は「仕方ない」で終わらせず、信頼につなげる動きをしましょう。
- 連絡は早めに
「本日は台風の影響で交通が乱れております。安全を第一に考え、日程を改めさせていただければ幸いです」と
早めに伝えるだけで誠意が伝わります。 - 代替案を必ず用意
ただ延期するのではなく、
- 別の日程をすぐに提案する
- サンプルを宅配便で送る
- ZoomやTeamsなどでオンライン商談に切り替える
といった手を打てば、「危機に強い会社だ」と評価されます。 - 社内でも体制を整える
非常時に社長だけが慌てるのではなく、社員もすぐ代替案を出せるように準備しておくと安心です。
食品会社ならではの注意点
食品を扱う会社にとって、天候リスクは特に大きな問題です。
- 配送の遅れ
台風や大雨で冷凍・冷蔵品が遅れると品質に直結します。顧客には「遅れる可能性」と「代替日」を
早めに伝えておくのがポイントです。 - 催事や展示会の中止
百貨店の催事が直前に中止になることもよくあります。すぐに「別日程」や「EC販売」を提案できるかどうかが、
社長の腕の見せどころです。 - サンプルの準備
持参予定の商品が届かない場合でも「後日クール便でお送りします」と言えれば、誠実な会社だと受け取られます。
非常時こそ信頼を築くチャンス
商談延期は一見マイナスに見えますが、実はチャンスでもあります。
- 延期時に迅速で柔軟な対応をすれば「頼れる会社」と思ってもらえる
- 危機管理ができていると、安心して取引を任せてもらえる
- 誠実な行動は、平時以上に相手の記憶に残る
つまり、非常時の行動こそが食品会社のブランドを形づくる のです。
まとめ
台風や大雨で商談が延期になることは避けられません。でも、社長の対応次第で販路を失うか、
むしろ安定させられるかが変わります。
- 安全を最優先にする
- 相手の希望に沿って調整する
- 迅速な連絡と代替案で誠意を示す
この3つを意識すれば、非常時も信頼を得るチャンスに変わります。食品会社の販路開拓は、平時の営業力だけでなく、
こうした「いざという時の判断力」が問われているのです。
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